DCにはいくつかのタイプがあります。それぞれのタイプにより、注意すべきポイントがありますので、ご紹介します。
上の図の左から順番に、それぞれの国民年金の被保険者と、公務員について見ていきましょう。
第1号被保険者とDCのページを参照ください。
第2号被保険者とDCのページを参照ください。
第3号被保険者とDCのページを参照ください。
企業型DCは掛け金の拠出方法により、以下の3つに区分されます。
掛金は会社が拠出。(最大55,000円/月)
会社の福利厚生の一つとして、退職金代わりに毎月DCに拠出金を積み立てます。
従業員は、原則としてDCに自動的に加入することになります。
掛金は従業員が拠出。(最大55,000円/月)
選択型とは、従業員が「給与の一部を減額して掛け金を捻出する」か、「掛け金を出さずに(選択制の確定拠出年金に加入せずに)、その分を給与・賞与などとしてもらう」かを選べる制度です。
但し、給与が下がると、目先の厚生年金保険料は下がりますが、将来受け取る厚生年金も減ってしまうということ。また、健康保険から支給される出産手当金、傷病手当金、雇用保険からの失業給付、育児、介護休業給付金などの社会保険から受け取るお金も減ってしまいます。
メリットとしては、iDeCoと比較して、掛金が最大55,000円に増える事です。
一般のサラリーマンがDCの導入されていない企業に勤めている場合は、iDeCoでは掛金が最大23,000円です。
掛金は会社と従業員が拠出。(合計で最大55,000円/月)
加入者も一定の範囲内で事業主の掛金に上乗せ拠出ができる制度です。
但し、従業員が会社の拠出額を超えて掛金を拠出する事はできません。
なお、マッチング拠出で従業員が拠出した額は、社会保険料計算上の収入とみなされることには注意してください。
3つのタイプ比較
1.企業型DC | 2.選択制DC | 3.マッチング拠出 | |
自らが拠出できる最大額 | × 無 | 〇 最大55,000円 | △ 最大27,500円 |
税金(所得税、住民税) | N/A | 〇 課税対象外 | 〇 課税対象外 |
社会保険料 | N/A | 〇 課税対象外 | × 課税対象 |