Web会議の音質改善

2020年7月16日

 

 新型コロナウイルスの影響でネットを利用した会議が増えてきました。仕事での会議や、Webによるセミナー(ウエビナーというそうです)、リモート飲み会など、多くの会議がネット上で行われるようになりました。

 

 しかし、多くのWeb会議で気になるのが、音質の問題です。非常に聞き取りにくい人がいると会議自体がスムーズに進みません。原因と対策をご紹介します。

 

その前に

 

 Web会議参加のマナー(会議をスムーズに進めるために必ず守りましょう)

音はスピーカーではなくイヤホンを利用しましょう。

発言する時以外はマイクをミュートにしましょう。

自分の氏名は正しく表記しましょう。

 

 

音質が悪い原因は、内臓マイクがスピーカーの音や外部のノイズを拾っているのですが、もう少し詳細に見てみましょう。

特に3のWinodws10のバグは悪質ですので、同様の問題に悩んでいる方はぜひお試しください。

 

 

1.内臓マイクの感度、音質が悪い

PCによってはマイクの性能が悪い場合があります。

 

対策:PCの設定で、マイクの音量を上げてみましょう。スピーカーの音量は上げないよう注意してください。

 

 発言する時はマイクに近づいて話すようにしましょう。

 

2.外部のノイズを拾っている

  自動車やバイクなど外の雑音を拾っている場合があります。

  

対策:窓を閉めてカーテンをする。エアコンをつけるのを忘れずに。

会議中にサイレンやバイクの音を拾うと、その人の発言が聞き取りにくくなります。

本人はあまり気にならないかも知れませんが、他の参加者は何を言っているのかわかりません。窓を閉めてカーテンをすることで、外部の音を遮断しましょう。

 

意外ですが、イヤホンで聞くようにするのも効果がある場合があります。

PCに詳しくない人の場合、スピーカーの音量は下げて、マイクの音量を上げるのは難しい人がいます。その人はスピーカーの音量を聞きやすい大きさにしていると、スピーカーとマイクの音量が連動しているので、マイクの音量も大きくなり、周りのノイズを拾いやすくなります。

 

3.Windows10のバグ (2020/7/16現在)

Windows10にはスピーカー、マイクの音量設定ができるようになっていますが、これに現在バグがあります。この現象はイヤホンで音声を聞いている状態でも、自分のマイクで拾った音がスピーカーから0.2秒程度遅れて聞こえます。相手の声はスピーカーからは出ません。

 

この現象が出るPCでは、イヤホンを使用してもハウリングが解決されません。自分の声がもごもごしていると言われる方は疑ってください。

 

このトラブルは、自分のPCをイヤホンで聞いている状態にして、スピーカー音量を最大にしてPCをコツコツと叩けば、スピーカーからコツコツという音が聞こえますのですぐにわかります。

 

本来イヤホンで聞いている状態で、音量を上げてもスピーカーから音が出る事はありません。

(イヤホンからではなく、スピーカーから音が出るのがこのバグの特徴です)

マイクで拾った音がスピーカーからでるため、それをマイクが拾うのでハウリングを防ぐことができません。そのため自分の声が相手にはもごもごとした声で聞こえます。

 

 

対策:以下の設定でとりあえず、問題を回避できますのでぜひ試してみてください。

 

Windows 「スタート」をクリックします。

 

電源ボタンの上にある歯車型の「設定」をクリックして、左の設定画面を開きます。

 

左上の「システム」をクリックします。

開いたシステム設定画面左側の「サウンド」をクリックします。

 

表示された右半分のサウンド設定画面の最下部にある

「アプリの音量とデバイスの設定」をクリックします。

左のアプリの音量とデバイスの設定画面で

「マイク(Realteck(R) Audio)」

の音量が最初は100になっています。

 

※ RealTeck(R) Audio の表記は各自のPCに装着されているマイクによって変わります

 

これをマウスでドラッグして0に変更します。

 

左の画面はマイクの音量だけが0になった状態です。

 

右上の 「X」 閉じるボタンをクリックして終了します

 

これで設定は終了です。

 

PCをコツコツと叩いてもスピーカーから音が出ない状態になったはずです。

 

 

この状態でもZoomやTeamsなどのWeb会議アプリはマイク音量が100になっているので、会議に影響はありません。

 

なお、Windows Updateで設定が元の100に戻ることがあります。

Windows Updateが実行されたときは、再度この手順を実行する必要があります。

 

ハウリング(もごもごした音質)が再発した時は、この設定がもとに戻っていないか確認してください。

 

 

基本的なマナーからWinodws10のバグまでご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

追加の対策が見つかれば、逐次更新します。

 

マイクロソフトさんがこの記事を見て、バグを修正してくれることを期待します。

 (無理かな)(;^_^A