◆ NISA制度の違い
平成30年1月から運用が始まる積立NISAですが、今までのNISAと、どちらか一つを選択することになります。
さて、どちらを選択するのが良いのでしょうか?
どちらを選ぶかを考えるために、制度の違いを見てみましょう。
以下の比較表を見てわかるように、大きな違いは、非課税投資枠、非課税期間、対象商品です。また、積立NISAはロールオーバーがありません。
◆ 積立NISAか一般NISAか? 選択のポイント
現状の制度から、私の考える選択のポイントは以下の通りです。
・積立NISAがお勧めの方
今までの毎年のNISA投資額が40万円前後
余裕資金が少ない
10年以上の長期でこつこつ資産形成したい
リスクを低く抑えたい
初めてNISAに投資する
・一般NISAがお勧めの方
今まで毎年のNISA投資額が100万円前後
余裕資金が200万以上
5年以内に利益確定したい
株式にも投資したい
非課税のメリットを最大限生かしたい
NISAで含み損が出ていて、ロールオーバーする方
積立NISAは、手持ちの投資する余裕資金が少ない方、毎月の給料からこつこつ積み立てる方に向いています。もともと、積立NISAは、長期に積立投資を行う目的で創設されていますので、本来の利用方法と言えます。
対して、一般NISAは、手持ち資金が十分あり、120万円の非課税枠を最大限利用して、5年以内に利益確定を狙う方に向いています。
ご注意:投資は各自の投資スタイルによって、選択する商品や制度が変わります。NISAだけでなく、個人の資産は、確定拠出年金や財形貯蓄、社内の持ち株会、銀行や郵貯の定期預金、不動産その他の資産との全体のバランスも重要になります。投資の判断はあくまで、自己責任でお願いします。