◆儲けが38万円を超えたら、確定申告しない!
株で儲かっても、確定申告はしない方が良い場合もあります。
前回、専業主婦が、お小遣いやへそくりで資産運用されている方は確定申告で払い過ぎた税金を取り返しましょうと書きましたが、なんでもかんでも、確定申告すれば良いかというとそうではありません。
儲けが多くなると、確定申告する事でご主人の扶養から外れたり、社会保険料が高くなるなど、不利な面が多くなります。
例えば、ご主人の扶養から外れると、ご主人が配偶者控除が受けられなくなり、所得税が高くなります。
さらに奥様は、旦那様の扶養から外れることで、今までは払っていない国民年金(約19万円/年)や国民健康保険料を納める事になります。
確定申告で還付される税金が最大でも74,697円ですから、新たな負担の方がはるかに大きくなります。
儲けが38万円を超えたら、確定申告はしない方が良いと考えられます。
74,697円はあきらめましょう。
NISA(少額投資非課税制度)も有効に活用して、特定口座の利益が38万円を超えないようにすることも考えながら、もし大きく利益が出た場合は確定申告しないという判断も必要です。
ところで、
株がとんでもなく値上がりして、儲けが500万円とか1,000万円になったらどうなるのでしょうか?
そんなに儲かると、住民税や社会保険料が高くなりそうですね。
でも心配ご無用。
最初に書いたように、株などの儲けは、源泉分離課税で他の所得と切り離されています。特定口座で源泉徴収ありにしておけば、税金(20.315%)が源泉徴収される事で、所得税も住民税も全ての税務処理は終了です。
確定申告をしなければ社会保険料が高くなったり、旦那様の扶養から外れる事もありません。株で大きく儲かったときは、確定申告しないようにしましょう。
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