トランプノミクスはいつまで続く?

米大統領選の結果もビックリですが、その後の株と為替の動きもビックリ

 金融あるあるで、プロと呼ばれる人たちの多数が予想する事は外れるという事があります。まさに、今回トランプ氏が大統領になれば、株は暴落し、安全資産の円が買われて、円高になると多くのプロが予想していました。しかし実際には、選挙結果が明確になった辺りから、株も為替も反転し、株高、円安が続いていて、予想は見事にハズレとなりました。

 このままダウも高値を継続するなら、FRBの12月利上げも確実となり、日米の金利差からさらなる円安になる事が予想されます。株は円安を背景に金融株が買われ、また自動車等輸出産業も為替差益期待に買われ、全体として年末には2万円を突破するかもしれませんね。

 しかし、年明けにトランプ氏が米大統領となり、実際に保護貿易等、経済に悪影響のある施策を強行すれば、これらの株高、円安の流れも乱気流に巻き込まれる可能性があります。年末年始は、トランプ氏の動向に目が離せないようです。