9月に米国の利上げはあるのか?

8月26日、ジャクソンホールで、イエレンFRB議長は米国のFF金利について年内利上げに言及し、為替は100.3円前後から101,8円と1.5円の円安になりました。

但し、利上げの時期については明言せず、9月か12月か、市場の予想は分かれています。11月の大統領選挙を控え、9月の利上げは難しいと予想する人が多いようです。現時点では、イギリスEU離脱の影響が読めず、中国は景気減速等、世界的に景気の良いのは米国だけで、ここで米国がかじ取りを誤ると、取り返しのつかない世界経済の落ち込みになる可能性があります。そのため、利上げの時期については、FRBメンバーも意見が分かれているようです。

 今週は、9月2日に発表される米国の雇用統計により、その時期がいつになるのかが見えてくるかも知れません。合わせて、日銀の動きも気になるところです。黒田総裁は、もし米国の利上げが9月になれば、合わせ技で追加緩和(バズーカ3)を打ち出す可能性が非常に高いと思われます。そうなれば、日本政府の景気刺激策との相乗効果で、再度の円安・株高に流れが大きく変わるかも知れません。