BREXITの影響で日本株だけどん底?

6月24日にイギリスの国民投票でEU離脱となり、株は大きく下落、為替は円高となりました。

 その後の動きを見てみると、

ドル円は6/23の時点で104.7円前後だったのが、EU離脱勝利で6/24の終値は102.4円、7/8の終値は100.46円と円高が進行しています。

ポンド円で見ると、同じく157.82円が140.08円、130.11円。

ポンド・ドルで見ると、同じく1.490が1.3678、1.2950ドル。

いずれもポンドはドル、円に対し15%前後下落しました。

 

 その一方で、日米の株価の変動を見てみると、以下のように日本株はBREXITのショックのまま、低迷していますが、米株はBREXITの前の水準を上回るまで回復しています。

 

     6/23  6/24  7/8(いずれも終値)

日経   16,238 14,952 15,107(円)

NYダウ    18,011 17,400 18,146(ドル)

 

もともと、財政出動という、1本の矢だけで終わりそうなアベノミクス(失敗?)と円高で、株価が下落傾向の日本と、景気が回復しつつある米国の実力の差が、BREXITという事件で拡大されてしまった感があります。米国経済はBREXITなんて「そんなの関係ねえ!」という感じですね。逆に、日本は、GPIFの報告書(大幅なマイナス?)も参議院選挙後にむりやり先送りするなど、現時点ではアベノミクス経済政策の行き詰まりが、あちこちでニュースとなっています。

 日銀・黒田総裁は就任当初、2年で2%の消費者物価上昇を掲げていましたが、こちらも実現には程遠く、さらにマイナス金利の副作用等も今後懸念されています。今までは威勢の良かった黒田さんですが、最近はあまり元気がありませんね。次の一手はあるのでしょうか?

 

 さて、本日参議院選挙です。

自公が勝てば、アベノミクス期待で株価は回復に向かうと予想されます。逆に微妙な結果となれば、日本経済の先行き不安から、さらなる株安となる恐れがあります。憲法改正、原発問題など、経済問題だけでは投票できないだけに、複雑ですね。